講義:「遺伝子って 何?」 平成30年1月30日
酪農学園大学獣医学群獣医生化学ユニット、教授の岩野英知先生にご講義いただきました。自己紹介から講義が始まり、最初に「生命は設計図をもったシステムである」とのお話で、設計図とは遺伝子のことで、その遺伝子の使い方から変化が起き進化が進み、あるいはガンが起きるということを、アメリカヒメガエルを例に説明していただきました。続いて遺伝子について、その成分や大きさ、そして飲酒の強弱を例に遺伝子の働きについて説明されました。たった1つの遺伝子の違いでお酒に強いか弱いかが決まるというお話に、学園生も驚いていました。講義の後半は、生物の進化と遺伝子の関係について説明していただきました。「進化の歴史は絶滅の歴史」というご指摘はなるほどと思いました。最後はガンと、特に薬剤耐性菌に対し有効なバクテリオファージを取り上げ、近年の獣医学での新しい取組を説明していただきました。また大学で小学生を対象とした「次世代の産業動物獣医師を育てる」学習活動も紹介していただきました。遺伝子について改めて興味を抱いたご講義でした。